作風というかエロに関しては自分の趣味とは違うけど、泣けてしまったのでレビュー残しておきます。
違和感をSOSとして無意識、意識的に周りに見せる人は沢山いるが、それを感じ取って行動に移せる人はきっと多くない。日々の忙しさに打ち消される違和感がほとんどだ。彼らは家族だから当然だと思うかもしれないが、そうとも限らないし、母親たち、弟がそれぞれ直ぐに動き出し、それでも結果として間に合うかは分からない。ただ弟が常に走るスピードを緩めなかったのは確かだった。台詞も少ないぶん、絵としての情報量の多さが際立ってて、めちゃくちゃ怖い場面が多いので、血だらけの画面より生々しく感じるかもしれない。その瀬戸際で姉弟は性へ執着する。それが今日の生への執着に繋がる。そして互いへの想いが重なる時、未来への執着になる。単純なことだけど美しいなと思った。