ネタバレ・感想あり黒博物館 三日月よ、怪物と踊れのレビュー

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シリーズ最長編
ネタバレ
2025年3月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙だけ見るとほんとに怪物が出てきそうですが、人外ぽい人間が出てくる感じです。
コサックダンスアサシンの一番強い女性が任務に失敗して、たまたま同じくらいに亡くなった村娘と首を合体させ、田舎なまりのスーパーモデルボディの顔フランケン的なヒロインが誕生します。
そういうもんかと思って素直に信じて読んでました。
彼女を引き取るのは、実在のフランケンの作者の女性。
不倫をしてできた息子と暮らしてる彼女。息子はめちゃくちゃいい好青年ですが、不倫はどう言い訳してもメディア化の足かせになってそうだなあとは思いました。でもこういう人いるよなあ、とリアルだなあとも思います。
他にないコサックダンスバトルがすごい見ごたえありますね。
科学者の女友達も素敵。
またこのシリーズを描いて欲しいです。
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最高…!!
ネタバレ
2025年3月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ やはり藤田先生の作品である。
最初の展開は今の時代にそぐわないが、こういう時代もあったのだなぁと思いつつ怒涛の終盤に涙を耐えきれない事が多々…。
やっぱ藤田先生の作品は最高や…!!
情景や台詞回し、生き生きとしてる魅力的なキャラクターたち…ほんとめちゃくちゃ好き…!
人によっては賛否両論かもしれないけど、藤田先生の作品は救いがあるのが良いよね…やっぱハッピーエンドでしょ!
7年後のシーンでキュレーターさんの号泣につられて泣いちゃうよね…。
泣けるシーンは沢山あったけど一番泣いちゃったよ…。
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面白かった
ネタバレ
2024年8月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 私は丁度この作者さんの「からくりサーカス」をリアタイで見ていた世代なのですが、あの不気味さ、そして暖かさがご健在でとても良かったです。女が人間としていきる権利を踏みにじられ、バカにされ、批難されるという時代を、まさか男性の、ベテランの作家さんが書いてくださるとは!
登場人物たちが、時に強く、時に自分の過ちと向き合いながら、一人で、二人で、時にみんなで人間として誇り高く生きていこうとする姿に感動しました。私もフランケンシュタインの怪物への扱いには思うところがあったので、フランケンシュタインの物語への救済のように感じました。
最高です…!!
2023年11月9日
もう、何でこんなに心揺さぶられるんですかねこの作者の作品は。ビクトリア朝という現代とは比較にならないくらいの差別社会、差別が当たり前で寧ろ社会正義であった時代に材を取って、男性である作者がこんなにも豊かな女性の尊厳、引いては人間賛歌を歌い上げて下さった本作、人類の宝物として広く永く、読み継がれて欲しいです。黒博物館シリーズの舞台化の告知、次回作の匂わせが、絶対に健康長寿してやる意欲をくれました。メアリー・シェリー、エルシィ、エイダ、パーシー、キュレーター嬢、作中の全ての愛しい登場人物たち、を生み出し描き切ったジュビロ先生、改めて本当にありがとう!!!!
短編で面白い漫画を教えてと言われたらコレ
2023年11月3日
藤田先生の作品はいつも心動かされますが、今作には特に揺さぶられました。
短いながらも人を引き込むストーリーと世界観、魅力的なキャラクター、そして藤田先生の荒々しくも綺麗な画風全てが良かったです。

特に傷だらけで不器用ながらも優しく誰からも愛され、また凛々しく毅然として戦う怪物には心奪われました。(マジで好きになりました…)

是非皆さんにお勧めしたい一作だと思っております。
久々におもしろい
2023年6月29日
うしおととらとからくりサーカスのファンです。月光条例や双亡亭壊すべしが自分の中で今一つだったのですがこれは面白い!
もし私のように少し離れてしまった人にも是非読んでもらいたい作品です。
血沸き肉躍る物語
ネタバレ
2023年3月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 物語世界への導入が上手い。
戦う女性を描いた場合、男性読者を引き込むのが難しいがヒロイン達の動機や性格をきっちり描き人間の物語として読ませる手腕が見事。
女は庶民も貴族も子供を産まねば生きている価値などない文化であり、神の「産めよ増やせよ」の言葉が暗転していた時代でもあった。
その文化背景に劇的なキャラクター造形と展開。
極上の物語かくあれかし。
フランケンシュタインの怪物への救済のよう
ネタバレ
2022年8月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ フランケンシュタインの小説を書いたメアリー・シェリーと、まさかのリアルに造られた人造人間のお話。
訳あって人造人間を女王陛下のボディーガードにしなければならなくなり、フランケンシュタインの小説を書いた作者ならビビらないだろうとメアリーは教育係に抜擢されてしまいます。
人造人間の容貌の恐ろしさにビビります彼女も最初は。

でもメアリーにも断りづらい理由があったため、まずは世間の目をごまかし人造人間を教育していきます。

人造人間を皆んなから恐れられる怪物にしないために、メアリーが一番最初にとった行動はエルシィという「名前を与える」こと。その行為は、愛情は勿論名前すら与えられず世間に放り出されてしまった悲しみの象徴「フランケンシュタインの怪物」に対する救済を見ているようで感動しました。そこから仕事や、服、言葉がエルシィに与えられて行くようになり…
人造人間であるエルシィがこれから世間にどう受け入れられて行くのか、あるいは怪物になってしまうのか、楽しみで気になって仕方ありません!
やっぱり藤田作品は最高!
2022年8月6日
藤田和日郎先生の作品は、ほぼ完読しています。
やはり面白い!これに尽きる。
アクションも見ていてワクワクする。
絵が苦手という人もいるみたいだけど、それを凌駕するストーリーは圧巻。
是非読んでいただきたい!
筆圧の強い絵と、深いストーリーは藤田和日郎ならでは。
次巻が待ち遠しい!
藤田先生、最高ですよ!
さすが
2023年7月26日
この作家さんの画風は一度見たら忘れないほど個性的なのですが、このストーリーにその独特な絵が合っていてすごくいい雰囲気だと思いました。
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作家名: 藤田和日郎
出版社: 講談社
雑誌: モーニング