本来優秀ともてはやされ、崇められていたαが一転、警戒対象とされ、特に抑制剤の効かないαは差別されている世界。ここまでの設定が面白い。現実でもあるあるな手のひら返し。そんな差別されてるαが恋するのが優秀で優しいβ。ここでオメガバ設定はあまり関係なくなった。特に、抱かれたいからといってαが濡れるのがちょっとなんでか分からなかったです。αとβじゃ子供はできないと言ってたから、全員が妊娠できる世界線ではなさそうだし。でも、強気そうなイケメンαが、ひたすら優しいβを思って色々迷走するのが可愛すぎて、オメガバとかどうでもよかったです。最後が駆け足だという意見もわかるけど、最初から研究内容については深掘りしない気満々だったし、そこで話が停滞するのもあまり好きではないので、タイムマシンくらいの速度で駆け抜けてくれてよかったです。10年後も自分らしく生きられている2人が嬉しかったです。