ネタバレ・感想あり熱砂の王と危険な契約【新装版】のレビュー

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これは良いハレム
ネタバレ
2023年6月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ ハーレクインだとシークものは設定がガチすぎて、「理屈ではわかるけど感情的に無理」「これで本当にハッピーエンドなの?」と思うことが多いんですがこちらは現代日本人が納得しやすい流れになっていて安心感が半端ないです。国に連れ帰るまでは、あとハレムに置き去りにして会議会議と飛び回ってる時点では、シークらしいシークで「自分と結婚できるのになぜ不満なのか」って態度の彼が、殺害されかけた彼女を救出する過程ですっかり肝が冷えてしまい「やっぱりこんな危険な国に置いておけない」と手放してしまうところが素敵。これこれ、こういうのが本物の愛でしょ!って感じです。帰国して元通りの職場で夢だった地位につけて何不自由ないはずの彼女も愛する男を忘れられず、シークの方も彼女を正妻にするために計画を立てて、ハレムは解散。あ~こんな素敵なシークものなら永遠に読んでいたい。ハレムが全面的に主人公の味方だったのも、純血主義者以外に敵が居なかったのも良かった。最初から最後まで好みでした。
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