第3王子が何を考えているのかがわからないので読みにくい。お決まりの、男爵令嬢に誑かされているわけでもなく、男爵令嬢も主人公と同じように馬鹿で孤立するよう王子に仕向けられている。
主人公は王子への恋心から成績を落としたのは分かるが、周りから嫌われるほど高飛車になる演技をしていたのいうのは、本当にバカだということだ。王子妃として周りから嫌われる人間であっていいわけがなく、頭が良ければ婚約破棄の為にやらされていたと分かるだろう。
主人公は精霊を呼び出すことも魔法を使うこともできないのに魔法学園に実家のコネで入学している。両親から自分の子ではないと虐げられているのに、わざわざ金をかけ人目にさらすような入学をさせる矛盾がある。
主人公は両親から手を焼かれるほど虐げられていても、使用人たちのおかげで裕福に暮らせている。侍女やパティシエに給金を支払っているのは両親である矛盾。
主人公が思いを寄せる公爵子息が、パティシエに主人公との関係を聞き「ただの主従関係だ」と答えたことに、主人公があからさまに「良かった」と言う鈍感さは、幼少期からこれまで助けてくれていた相手には、恋心を抱かず、結局は王子や公爵レベルしか人間として見ない人格なのだと思える。