ネタバレ・感想あり私だけ年を取っているみたいだ。 ヤングケアラーの再生日記のレビュー

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生きる力
2025年4月13日
友人がヤングケアラーだったことを知って、タイトルが目について読み始めた。胸が痛くなるシーンが随所にあった。子どもは、子どもなりの知恵や能力を使って、親や家族を助けようとするし守ろうとする。ヤングケアラーの自覚が無い方々も多いのでは無いかと思う。この漫画を読んで救われる気持ちになる方がひとりでも多くなればと思わずにいられなかった。
自分はヤングケアラーではないが、生きる力や自分を取り戻す力に感動し、考えさせられた。
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これは誰にも該当するのではないか
ネタバレ
2025年2月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ ヤングケアラーの作品ですが、登場人物の心境は誰もが共感できる内容でした。
たぶん誰でも心の中に押し込んでいるであろう孤独に触れた作品だと思います。
たとえ幸福な家庭に生まれてきた子どもであっても窮屈な思いを抱いたり、よき友人や伴侶に恵まれた人でも孤独を感じる瞬間があるはず。
そういう重い内面を受け止める方法が描かれていて、とても説得力があります。
少し展開は速いですが、あまり細かく描写するとトラウマがよみがえる読者も出てきそうなので、これくらいのスピードでちょうどいいと思います。
表紙の光景にも意味があり、それに気づいた時にはじんとしました。
子供の頃を思い出します。
ネタバレ
2024年9月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 始め父が統合失調症になり、次は父のDVで壊れてしまった母が統合失調症になりました。
この作品には今思えば辛い体験を思い出してしまいました。あの当時は人に言えず、病気の知識も無くて、ただ戸惑い、無感情になる自分がいました。
最後の部分が漫画なので、そんなにうまくいってるんだよと思いました。実際はもっと辛いし、上手くいきません。
でも、少しでもこんなヤングケアラーがいることを知ってもらえる良い作品です。
母のおらぶ声に潜む気持ち
2023年5月13日
子どもの頃、感情を殺すことでしか、自分を守る術がなかった。40年以上経っても、変わらない。ただ、自分自身が年を重ねて、しんどいながらも聞き続ける、母のおらぶ声が、母の心の悲鳴に聞こえるようにはなったと思う。母の言葉の端々から母の人生を一緒に辿り、心が壊れてしまった経緯も想像する。それでもやっぱり、そばに居続けるのはしんどくて、私は今、遠く離れた地に暮らしている。帰路につく中で、この漫画のことを知り、一気に読んだ。いろんな感情がうずまき、涙がこぼれた場面もあった。水谷緑さん、このテーマで描いてくださってありがとうございました。
共感が多くありました
2023年1月14日
この本にある言葉は私を救ってくれました。
本を完成させて頂いてありがとうございます。

ここまで母親が病気にはなっていませんでしたが、うちもネグレクトがあり、この主人公のように感じたことは山ほどあります。
学生時代は時間が進むのが遅く、苦しかったです。友達と遊ぶのも「めんどくさい」と同じこと思ってました。
家に帰っても母親は家事をほぼせず、不倫。(子どもの私に不倫相手の話をされたことも)、父親はアル中でDV常に機嫌が悪かったです。私が殴られても母親は見て見ぬふりでした。
毎日ではないですが私は洗濯や家事をしていました。
人の顔色を伺い、敏感になっていました。他人が欲しそうな言葉をかけるのが得意で、なんてつまらないんだろうと思ってました。

学生時代は人を試すような言葉を先生に投げかけたりしたんですが、先生も面倒くさがって私を腫れ物扱いしたり……。子どもなりにサインを出してて、助けて欲しかったんだと思います。でも助けてくれる大人はいなかったので、このまま大人になってしまいました。
周りの子達の普通の家庭を見た時、なんて幸せそうなんだと感じました。共感するシーンです。

私はこんな子供時代を過ごしたので、二度とこんな子供を増やしたくないと思い、将来子どもは産まないと決めました。この主人公はすごいなと思います。
様々な気持ちにさせられた
ネタバレ
2022年12月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 私にも共感できるところがあれば、過酷すぎてしんどいと思うこと、主人公が自立していく過程に感心してしまったり、様々な気持ちにさせられました。
私も役割ではなく、その人自身を見てあげるということができていなかったかもしれません。
統合失調症を抱えるヤングケアラー
2022年12月9日
私も子供の時から統合失調症の家族に振り回されていました。家族構成にもよってケースバイケースでしょうが、統合失調症を抱える家族は間違いなくどこの家庭でも心を崩される人はいると思います。
死んだほうが幸せかもしれないって私も心ではいつも思ってます。自分の心の殺し方に共感できて、読んでいて辛かった。
学校では普通の家庭で育った大人に相談しても何も変わらない現実をどうか、変えていってほしいと思いました
私の知らない世界でした
2022年11月1日
こんな漫画みたいなことが実際に起こっていると思うと涙が止まらない。人ごとではあるが、心にぐさっとくる内容でした。
まさか
ネタバレ
2022年10月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 家族を支えるために幼い頃から、色々な事をしようと奮闘する姿に感動と尊敬もった。
しばらくして、まさか、そんな行動が病気なんて知らなくてビックリしたと同時に知れて良かった。
苦しいけど、読んでよかった
2022年10月27日
幼少期から頭のおかしい親の顔色を伺って生きてきました。実家にいたらダメになると思い20歳で飛び出して一人暮らしを始めたら、自分がわからなくなり鬱になりました。
この本は幼少期に辛い経験のある方にはぜひ読んで欲しいです。過去の自分も、周りの人間も、受け止め許しながら生きていくことが出来るかもしれないと思わされました。
ヤングケアラー
ネタバレ
2022年10月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 私も母親が統合失調症でヤングケアラーになっていました。遺伝したのか私も30代で一過性精神病性障害を発症して閉鎖病棟に入院しました。
今は薬を飲みながら通院して暮らしてます。子供がいないので、いつか子供と暮らす日がくるのか自分も子供をヤングケアラーにさせてしまわないか不安があります。
漫画を読んで自分と似たような方がいるんだと思い、共感しました。
今悩んでいる子どもたちに届きますように。
ネタバレ
2022年10月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 今までいろんな作品読んできましたが、初めてレビューします。
この作品は丁寧に本当によく描かれています。
いろんな人に読んでもらいたいです。
小学校、中学校、学童や各図書館にもぜひ本を置いておいてほしいです。

私自身もヤングケアラーでした。
小学生の頃から、つい数年前まで。
約20年ほどでしょうか。
過去形なのは完治したのではなく、主人公と同じく親が亡くなったからです。
この作品はまるで私のことを書いているのかと思いました。
唯一違う点は私自身は入院をしてないことくらいでしょか・・。

最近のわたしの悩みも主人公と同じ、子育てをするなかでのフラッシュバックと子育てへの悩みです。
ヤングケアラーが結婚をして子育てをする中で悩み、
それをどう解決していくのかまでを描いた作品に今まで出会ったことがなかったので、本当に参考になりました。
相談できる人がおらずまさに現在悩んでいました。
出会うべくして出会えた作品なのかなと思います。
この作品に出会えたことに感謝します。

わたしの子どもはもうすぐわたし自身がヤングケアラーになった年齢になります。
自分の子どもには、幸せで安心する家庭を与えたいと思っています。
ここから先はわたし自身が家族や人生を【幸せ】だと感じたことがないので、経験したことのない子育てをすることになります。
この作品を読み返しながら、
自分自身と向き合って、わたしも前向きに生きていきたいと思います。
ネタバレ
2024年3月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 親との関係に悩む人はぜひ読んだほうがいいと感じる作品でした。事態が好転するかはわかりませんが、少し気分が軽くなるかと思います。
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たいへんだ
2023年2月24日
ここまで子どものときの体験が人格や人生に影響を及ぼすのかと愕然とした。起きたことは変えられない。ではどうすれば?のためのマンガ。
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作家名: 水谷緑
出版社: 文藝春秋
雑誌: 文春e-Books