このレビューはネタバレを含みます▼
各家庭にお風呂が普通に設置されている現代において、銭湯はどのような役割を担う場所としてあり続けるべきか、改めて深く考えさせられました。施設の維持費を捻出するために一日の利用者数目標を立てたり、集客のために入浴以外のさまざまなイベントを企画する必要があったりと、運営する側としては確かに向き合わねばならない苦労はあります。それでも、たくさんの人が協力して、たくさんの人に愛される、そんな銭湯という場所を未来に残していきたいと願う柚結たちによる銭湯復活・経営に奮闘する姿を通して、銭湯に興味をもつ読者が増えてくれれば良いなぁと思いました。