ネタバレ・感想あり「チェーザレ舞台化記念!」惣領冬実作品大特集 試し読み無料パックのレビュー

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長年ファンの方にも初見の方にも
2024年11月14日
小学生の頃、小椋冬美先生の作品に傾倒していた自分は惣領というペンネームと、どこか西洋の香りのする人物タッチに小椋作品と似てるテイストを感じて読み始めた。でも読んですぐに小椋先生とは全然路線が違うな、と子供ながらにすぐに分かった。
惣領先生の作品は少女漫画ではあったけれど、ストーリー性が強くて自分の知らない大人の世界を見るようでいつも心がヒリヒリした。漫画を読まなくなって何十年もたった頃、本屋で「チェーザレ」を知り、え!?あの惣領先生って今こんな歴史モノ描いてるの??えー!と驚いた。私が漫画から離れている期間も先生は自分の表現したいものを探求し、表現し、貪欲なまでに漫画道を突き進んでいたわけで。。。
そんな惣領先生の代表的な作品を少しづつ読めるこの一冊はチェーザレから知った方にも全く初めての方にもそして私のような子供の頃に先生の作品を読んでた人にも楽しめる一冊だと思います。
ずっと描き続けて下さった先生に感謝と畏敬の念を感じつつ。
顔が好きだ(表紙は違う)漫画のえぐりが深い
2023年6月17日
ほぼ1年前に惣領先生をシーモア島で勧められた。それまで意識したことなく、名前のみ知る程度だった。
そのとき試し読みした作品もあった(このパックが全817頁なので収録作品にも入っている)が、機会がうまいこと作れずズルズル日付ばかり過ぎてた。
ちょっとその作品だけの印象では自分が勝手にハッピー飢餓にあったので、後回しと、そのときは何故かそう思ったのだ。いろいろな作品の内の一作で先入観、申し訳なかった。
この大容量パック、1月に買って、ホント大容量なので、しかも「試し読み」だから終わりまでではないと分かっていて、時間が必要だと思えば思うほど他の読み物に手が。
しかし、いよいよいざ読まん、と来てみた。
見れば見るほど、絵が好きなことに気づく。読む作品悉く、なのである。
顔が特に。
それに抜群に安定した雰囲気があり、実にわざとらしくなく漫画的作為がするする展開していって、読ませる読ませる。実力者とすぐ分かる作品が並んでいて、この、顔を眺めるというだけのためにも、読む気がむくむく育ってきている。まだ現在150頁目でありながら、期待しかない。
あまりインパクトの無い歌だと思ってその年代の曲のなかでは大して見向きしてなかったものがMARS番外編に使われていて驚いた。ビートが入ってる感が強くなく、各フレーズのno nameのとこだけ何か隠れメッセージ?、いやそれでもチャカポコのんびり気ままな感じな歌だなどと見ていたのに、命知らずのスピード狂の人物が聴いてる音楽に使われてるなんて。刹那的に生きる命知らずの樫野と二人を結ぶ!?いや、その嗜好が本質を映すものなのだとしたら、キャラ造形に籠められたものは実は… 裏設定ばらし??…凄いストーリーを作れる人なんだな、と、感じ入った。

ちょくちょく神尾先生の「花より男子」を思い出す顔が多いが、他に似たとこは無くてそこだけだから全然大丈夫。(「終わるHeartじゃねぇ」はくらもち先生を思い出してた。)
ほんの少しダーク要素が入り、その陰影がドラマに思わぬ発展を促していて日常が日常だけに終わらせられてないのが作風なのかなと思った。才能に満ち溢れているのがよ~く分かるパックだった。内容からしたら無料だなんて信じられない。
817ページ
2023年4月29日
惣領冬実先生の「MARS」が好きすぎて、こちら無料の0円で購入できたのでとりあえずぽちっと。「MARS外伝」読めてよかった。
すごい!
2023年1月24日
チェーザレからきました。
コロナ禍に入るまではほとんど漫画を読まない人だったので、他の作品は初めて読みました。
チェーザレも念密に調べられているようで凄いなーと思っていましたが…収録されているのが色々な視点の作品でそれぞれ全然違うのに全部面白い。凄い作家さんだったのですね!(無知ですみません)
歴史物から舞台(有名バレエダンサーが出演するミュージカルの話!)からバンドマン、モデル業界というかファッション業界、学園ものまで。
それぞれ内容が深くて、心の琴線に触れるものばかりで楽しく読ませていただきました。
何で今までよく知らなかったんだ?という後悔と共に、これから読めることが嬉しい。
特に気になってもっと読んでみたい、と思ったのは「マリーアントワネット」「DOOL」「ES」でしょうか。
「終わるHeartじゃねぇ」「サボテン」「太陽のイヂワル」も印象的でした。
チェーザレが青年誌の連載だったからか、実在の人物達がモデルだからか(アンジェロの存在は完全に創作みたいですが)人物のお顔がやや濃いのですが…少女漫画は普通に少女漫画の絵で。色々な絵を描かれるのですね。
800ページ超えの大盤振る舞いで、色々な作品に触れられてとても嬉しい。
チェーザレは3年前、コロナの緊急事態で開幕直前に公演中止になってしまいましたが、今回無事に幕を開けられてとても嬉しく思います(現在、明治座さんで絶賛上演中)
また原作も頭から読み返そうと思います。
ちなみに確かまだどこかのサイトで5巻まで、期間限定で無料配信中です。
ご興味のある方はぜひ。
絵もストーリーもイイ!!
2023年2月9日
知ってる作品も有ったけど半分位未読で得しました。絵に無駄が無く洗練されてて、綺麗。ストーリーも先が読めなくてドキドキする。男子がヤンチャでリアル。女子も、繊細なコやハッキリ言うコ、感情を出さないコ等、様々なタイプがいて面白い。恋愛の苦さや痛みも描いていて才能豊かな作者だと思います。
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作家名: 惣領冬実
ジャンル: 青年マンガ 恋愛 / 歴史 / 世界史 / SF
出版社: 講談社