ネタバレ・感想あり天駆けのレビュー

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これは夢なんかじゃない、現実なんだ!
ネタバレ
2023年8月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 父親の暴力と事故死により母の幸せとはなんだったのかと問う主人公の雁谷みかげは人生の改変を願い神仏の戯れにより戦国時代へと落とされる。雷の力を得たみかげは神の御使い「天駆け」として契約を交わした奥州の独眼竜伊達政宗と共に天下統一を目指し来るべき未来を変えることを決意する。が、日本史で習った夢とロマン溢れる戦国時代はそこにはなく、目の前にひろがるのは神にすがる民の悲惨な現状と、それを守るために非情な選択をしなくてはいけない武士たちの戦の現実だった。神により選別された天駆けたちは現代との価値観に苦悩しながらも己の目的のために走らなくてはならない…なストーリー。
一言。チート力なければ戦国時代で1分も生き残れる気がしねえ!怖いよ、絶対無理だよ。みがけも父親ぼこって殺意高めだとしてもよく初手から人殺せたよ。倫理観まっとうだから、そこを政宗に利用されたのは可哀想だよ、壊れちゃうよ、手加減してあげて…。と、平時と戦の時の政宗とみがけの関係の温度差にブルブル震えております。そうじゃないと生き残れないんだなと無情な限りですが、他の天駆けが会いに来たりと、先が読めないドキドキハラハラか展開で面白いです。当時の常識あれこれもでてくるので勉強にもなり。
続きが楽しみです。最後まで追いかけようと思います。
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