このレビューはネタバレを含みます▼
江戸の中の、一番生きにくそうな寛政の改革の最中の、次男坊。
生きるのも、学問も好むものまで難しい松平定信時代だからこそ…と思う当時にこんなにも純粋に人を好きになり、ずっと思って切なくなるような話で、何故か涙がとまらなかった。
絵の美しさだけでなく、臨場感や、いらない説明がないなかで、歴ヲタの私が見ても、何故切ないのかは実は時代だけでなく、今のどうにもならない世の中で、人に恋をする事をあきらめている若者がいたりしたら、どうかこんな難しい時代が江戸にあり、それでもずっと待ち続ける恋があっても良いと思うと是非読んで欲しい作品。