8まで読みました。猫として生まれ、王太子の母である皇太后に偶然拾われて皇太后の人柄や好みを知っているが故に、生まれ変わった先で皇太后付きの宮廷侍女として重宝されている宮廷侍女が皇太后の悩みの種である、

ぐうたらで放蕩者の皇太子の妃として皇太后の為に皇太子によりそい、皇太子をなんとか皇太后が喜ぶような立派な人に支えようと後宮入りするお話です。

イラストレーションが美しく、登場する人物は全て魅力的なのだろうと感じますが、いかんせん…ごめんなさい。全体的に漂い続ける緊張感のなさ、テンポの悪さが目に付きます。料金の割に話も短い。ダルいです。

何より中国のような世界感で後宮を描くのであれば、跡取りをもしかして生むかも知れない立場にある、妾になる可能性の後宮侍女や、側妃たちはあんな風に中と外を自由に行き来出来ません。

（何処で妊娠してきて、その子が今度は誰の子かわからんてなるから、高貴な女性ほど歩いて逃げられないように纏足といって足の指を腐せ歩けないよう矯正を受けていました。）。

外出がもしできるとしても、それをやること・やってしまうことで、自分の身持ちがその後信用されなくなるだろう、という「智性」がありますからしませんよ…。少年誌のキング★ムの大王の后達だって塀のさらに中の中でがんじがらめに守られてるでしょ？

また皇妃や皇太后と侍女は、あんな風に直視で物を言ったり目を合わせる事すらも赦されませんし、宦官越しに会話をします。さらに武家の人間が護衛なしの皇太子と関わるなどあり得ませんしできません。色んなことが物語の薄っぺらさを助長させています。

もう少し世界感やストーリーに厚みや重厚さ、緊張感を出す意味でも西太后の映画をみたりラストエンペラーの映画を見るとか世界感を学んだ方がよろしいかと思います。

内容は薄っぺらくエロのみ、としか言えません。8までまとめて買ってみてこの感想で申し訳ないですが購読はしません。

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作家名：桃川春日子

ジャンル： TLマンガ異世界・転生(TL)

出版社：大洋図書

雑誌：恋＊COMACHI

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