悪魔というか、ケモナーかもしれない。前作と続編というか、シリーズ作品。前作では脇役だった友人視点で事件の顛末。悪魔に絡まれやすい血筋なのか周りに悪魔関連多いな(笑)。前作では将来有望と期待していたのですが、設定の練り込みは相変わらず素晴らしいけれど、設定に凝りすぎてキャラメイクが疎かになっているかも。本当に凝った設定で素晴らしいんですけども、キャラの表情が薄いのと、キャラそのものが薄味すぎて記憶に残らない。何ならメインキャラよりハチワレと弟のがキャラ立ちしていたように思います。あとは、構図。画力が非常に高く線画処理も丁寧なので目立ちませんが、構図がイマイチ。作画の描きやすさ美しさを優先して構図やわかりやすさ、演出が犠牲になってるかも。伝えたい内容のためには、ときに作画も犠牲にするときがあるので、やはりその辺をがんばってほしい。設定へのこだわりは本当に素晴らしいので、そこは失わないでほしい魅力。