ツッコミどころは多いけど、総じていろんな意味で面白いです。興味深いです。
ヒロイン(ミリアーナ)は婚約者を不慮の死で亡くし続けた為「死の令嬢」などと呼ばれ忌避されます。実際、最初の婚約者(オーウェン)も事故で失い、愛する最後の婚約者(ユリオス)も毒殺され、自身も処刑され、死の間際で謎の声に導かれ、1000回生まれ変われば、1001回目でまたミリアーナとして死に戻り、やり直しが出来る。
ヒロインは誰とも婚約をしなければ、その相手が生き延びるだろうから、縁が深まるのを避けようとしますが、それが裏目に出て、むしろ印象付け好意を得てしまいます。
おそらく意図するところは…1000回もの転生で得たスキルで無双状態となり、好かれまいとすればする程、逆ハーレムでモテてモテて困るを描きたかったのだなと。
作中でも前世で得たパルクールのスキルで最初の婚約者を魅了してしまいます。でも前世のスキルをうまく活かせたシーンはそのくらいで、後はパッとしません。
それに転生は少なくとも1転生=3年はあるらしく(17歳で記憶が戻り20歳で次の転生をする)、つまりざっと3000年間分の知見がありながら…その割にはおマヌケさんです。
ぼんやりしているというか、疑惑の妹に対しても不用心で、避けたかった事態をうまく避けきれず、みすみす避けたかった筈の事態になったり…おバカなの?あなた、おバカなの?3000年間分の知見はどうしたの??思わずツッコミを入れずにいられません。
私は興味ないわと言いながらも、結果的に優良物件をさらっていく“あざとさ”に妹が妬む気持ちを抱くのも、理解出来たりします。ヒロインは結果的に“嫌な女”です。
イライラさせられる迂闊さや(お忍び姿…他にもっとあるだろ)、なんだかんだで、いい目を見る抜け目なさ、傍観者でいようとしながらも欲を捨て切れない逆説のヒロインが気になり、目が離せません。
あとヒロインの最初の婚約者(オーウェン)は誠実で朗らか、実に魅力的。この方には幸せになって欲しいです。
まだ途中までしか読んでいませんが先が楽しみです。