雷神ソー(トールとも発音する北欧神話の神)を
アメリカ人ライター、ジェイソン・アーロンが担当した期間の集大成クロスオーバーが本書
ソーは鎚ムジョルニア(ミヨネアやミョルニルとも発音する雷神が携える鎚)を扱えなくなりダークエルフの王マレキスに左腕を切り落とされてから始まった話が何年もかけて完結する
当たり前ながらソーの手にムジョルニアが戻るよ
ロキはこの話では出番は殆ど無い替わりに
アスガルドの面々が大挙して登場し戦う
ただソーとレディ・ソーとシフとオーディン以外は
ニューヨークをホームタウンとするデアデビル、スパイダーマン、パニッシャー、ブレイド、ウルヴァリン、ゴーストライダーらが目立っている
他にもシーハルクが活躍している
フランク・キャッスルの性格が「彼はこういうキャラクターだよ」と納得したのは邦訳だと珍しい
ローガンも彼に友情を示しているのが納得
ローガンはカナダ人であるも彼が校長のジーングレイ学園はNYに在る
ソーの漫画は神話や伝承の世界の種族が現代世界に現れ激しい戦いを繰り広げるのが昔から魅力的
ロキの実父である霜の巨人(ヨトゥンとも呼ばれる北欧神話に登場する巨人種族)や
人間でありながらミノタウロスに変貌するダリオ・アガーがロクソン・エネルギー社の社員を
マレキスたちに協力させる様
戦乙女ヴァルキリー(複数形はヴァルキリオでそう表記されている)が壮絶に散り行く戦場を
この時期のソーを一貫して担当しているラッセル・ドーターマンが描いている
本編の表紙はアーサー“アート”アダムスが担当していて懐かしく麗しい筆致
アメリカのヒーローコミックは人気ライターが担当しているシリーズは概ね訳書で紹介されている
ジェイソン・アーロンはスターウォーズやウルヴァリンにおいても人気だったが
長期間書き続けたソーを紹介してくれて気が済んだ
本書は、登場するヒーローやヴィランに加えこの話に至るまでを執拗な程に紹介し尽くす解説書が付属している
読む上でとても助かる
電子書籍でも同じ解説書がもちろん有る
しかし本末転倒ながら紙の本で入手する事を推薦したい
大判の本でルーペでも使いながら味わい尽くしたい