面白くなりそうな設定、良作画で物語の流れもかなり面白く、物語の展開も上手い。
ただ、序盤に某進撃を意識しすぎなシーンをぶっこみ、転生後はなぜかコミカルな描写を無意味に多用するという迷走をかまして一巻終了間際までかなり先の展開が心配になる出来だったが、2巻に入ってそれも現状収まっており、きちんとダークファンタジーに戻ったのでひとまず安心。このままの雰囲気で進めてくれればかなり期待できる作品。
ただ、生前の姿を内面描写で頻繁に描写するというのが個人的には微妙。ことあるごとに転生前のおっさんの顔が出張ってくるので、現在の主人公への思い入れというか愛着というべきか、読んでいれば湧く感覚を逐一阻害している印象。悪いとは言わないが、もっと転生前の姿の描写シーンはここぞという所のみに絞って欲しいかもと個人的には思う。
追記)3巻に入り上記の気になる点はかねがね解消され、いい感じのダークファンタジーに。