とても刺さった。それぞれのトピックが現代社会をとても色濃く表していたり、時代性をかなり具体的に捉えられているので、エピソードや、その流れに強い説得力を感じられる。僕は『健康で文化的な最低限度の生活』や、『ケーキの切れない非行少年たち』という作品が凄い好きで、構成や雰囲気が割と似通っている部分が強いと個人的には感じたのだけど、それぞれの登場人物たちが自分たちと近からず遠からずにある絶妙な距離感が(高校生の時からスタートするのも、「夢」という普遍的な題材も然り。)決して他人事ではない様な雰囲気を醸し出してくれるし、明日誰かがそうなっていてもおかしくないようなリアリティを与えてくれる。ここまで細かく描写するにはそれ相応のリサーチや、構成を練る膨大な時間を必要としたと思いました。かなり久しぶりに新鮮に漫画を楽しめたので次巻も早く読みたいです。