このレビューはネタバレを含みます▼ Dom/Subものはこれまであまり読まずに来たのですが、絵が非常に好みだったのとストーリーがよさそうで、即買いの即読みでした。
個人的にハチのビジュがこの上なくよきです。
幼い時に友達だった、そこで特別な関係になり、けれど有耶無耶なままそのまま離れてしまい無理をしながらもなかったことにしている…この設定がもう好きです笑
裕翔が自身のSub性に悩みながらもどうにか折り合いをつけ、なんとか抑え込み一人で生きているのがもうすごく切ないです。
よくある痩せ我慢とかでなく、元来自立心が強く人に寄りかかって（と彼は思っている）生きるのをよしとしない性格なんだろうなと…。
お互いを憎からず思っているのに昔の特別な出来事、生まれた関係はなかったことになっていて、Domの子（凛ですね）もどんなに寂しく辛い思いでいたことかと思いました。
凛が大型わんこのようで可愛いし、裕翔には終始めちゃくちゃ感情移入して読んでいました。
DomはSMでいうところのSの立ち位置なので支配したり命令等ありますがまず凛がSubの裕翔のことを一人で辛い思いをさせてきてしまったことを謝り、その後のコマンドの際も凛が裕翔のことを本当に大切に愛おしく思っているのが伝わり、胸が暖かくなりました。
「うちの子」という言い回しがすごく好きです。
シーンで言うと、「おすわり」の言葉で裕翔が意思に関わらずぺたんと座り込んでしまうのがとにかく激萌でした…何度も何度も読んでしまうくらい。
幼少期にSub性が出来上がっていて凛と離れる時に涙ボロボロ流したり苦しんだり…も見ていて心がギューっとなりました。
とても短いお話ですがよいストーリーでした。
正直に言うと、運命的な感動の再会だったわけなのでこれまでのことや自分の気持ち等語らうシーンが欲しかったのでえっもうえっち！？となりましたが、ページ数がかなり少なく短編という感じなので仕方なかったのですかね…
もう少しページを割ければ互いの胸の内を吐露するようなゆっくりした感じのシーンが欲しかったです。
それでも、絵がとても綺麗かつ好みで、お話もすごくよかったです、何度も読み返す作品になりました。
やっと歯車が動き出したこのふたりはこれからもずっと幸せでいてくれるとしか思えなくて安心できました。
ほんとにキリよく終わってますが、可能ならば続きをお願いしたいです………！！！
もっともっとこの二人のお話を見たいです。

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