性的玩具として調教されてきたヒーロー、それと知らず領地経営の仲間として雇用したヒロインという関係性のお話でした。
ヒロインの堅実で努力家なところに嫌味がなく、素直に応援できるところが好きです!ヒーローのバックボーンのシビアさが垣間見えても、このヒロインに心を救われていくだろうという安心感があります。
それぞれが持っている価値観が違い、カルチャーショックを受けつつも影響を与え合って惹かれ合う…と流れが気持ち良いと思える作品でした。関係性の深まりと共に身体の関係も描かれていきますが、エロさというよりも価値観のすり合わせや相互理解の一環という印象です。ヒーローの生い立ちともマッチしているので、物語に必要なエロパート…のような受け止め方ができる構成だと感じました。
それはそれとして、正直に言えば作画の不安定さは気になりました。身体や顔のパーツのバランスの悪さなど、作家さんの癖が強いです。人物の大きさがまちまちで遠近感がバグることも何度もあり、煩わしく思いました。
お話は面白いですし、漫画の描き方そのものはとても読みやすいので…内容のノイズになっているのがもったいないなと感じました。応援しております…