ネタバレ・感想あり女王蜂のレビュー

(4.7) 6件
(5)
5件
(4)
0件
(3)
1件
(2)
0件
(1)
0件
主人公&夫、レベル神
ネタバレ
2025年8月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 完結まで読みましたが素晴らしく楽しかったです。倫理に殺された主人公の母親が、倫理よりも大切なものがあると信じた結果、その子どもたちは乗り越えなければならない倫理問題を遺された。けれどその子どもたちのなんたる優秀なこと。登場人物が一面的ではなく、利己欲、自己実現欲、自然と湧いてくる愛でたい気持ち、寂しさ、無いものねだり、様々な側面で描かれていて、皆が皆、幸せになりたくて生まれてきたのだなと思わされるのが、私としては感動ポイントでもあり、哀しいポイントでもありました。本編ではなく4コマ漫画でその後を描かれていましたが、主人公が最後まで自分を誇らしく感じられたのが心底よかったと思います。目先の欲に負けて、その負けた自分が許せず自棄になって、人生まるごと生まれてきたことすら失敗だったと後悔するしかないような時間を過ごすこともあります。(凡庸な私は学生時分に勉強をさぼったとか、就活を適当に切り上げてしまったとか……スケールは小さいですが……)。主人公は自分自身に負けず、背負わされた人生に負けず、誇り高くムラトの墓前と向き合っていて、稀有な傑物が領主である土地の皆さんはとても幸せだと思います、壮大なハッピーエンドを見られました。でも二人が初めから兄妹として共に暮らせていたらどんなによかったかと思いますね……! 運命論はすべてを台無しにしそうなので現実ではなるべく避けようと思う考え方ではありますが。この運命の悔しさには感情移入してしまいました……! 本当に久々に素晴らしいストーリーで、一気読みでした。
いいね
0件
究極の復讐と愛
2025年4月22日
昼ドラみたいなこと言ったけど、一言で表すならほんとコレなんですよ!
読み始めは結構ほのぼのしていました。
領主になのに、その役割は次代の女王を産むための器でしかない女王蜂のような運命に不満を抱えるユリナ。
そんなユリナに婿入りしたムラト。
政略結婚にも関わらず、お互いに確かな絆と愛情で結ばれていく2人に反比例して前領主であるユリナ母の思惑が明らかになっていく。

漫画原作実写化否定派の私が、これは実写化して欲しいと思ったほど。
とにかく、ネタバレ無しで読んで欲しい!
はじめてのジャンル
ネタバレ
2025年1月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ ありそうでないレアなジャンルですね。じわじわと刺さります。辛いけれどハッピーエンド。読後の余韻が凄いです。
女王蜂とは幸せか
2024年3月22日
美しい地獄から何とか這い上がる人間の話でした。
ユリアの芯の強さと、ムラトの素朴な優しさがとても尊くて、だからこそ悲しくて美しい。そんなお話です。
がんばれ!
2023年10月21日
政略結婚でも優しくて可愛い2人の思いやりのある
生活にほんわかとした気持ちになります。
しがらみを打ち破ってほしい。
応援したくなる作品です。
狂気の行方
2025年10月11日
女の子を産むことのみを家に課せられ
家に縛り付けられた女が導いた家へ復讐は

自分の子供を巻き込む悲哀につながったけれど

その母親の狂気を乗り越えようとする子供の健気さに悲しくなりました
いいね
0件
レビューをシェアしよう!
作家名: 中村茉莉子
出版社: 小学館