先ず、絵が綺麗です。女の園の星や来世は他人がいいなども思い出させる今流行りの絵柄系統です。これは憶測ですが、作者さんはBLなど過去に描いていらしたんでしょうか。あるのなら読みたいです。
内容はオタクが好きなものをコスパ良くギュッと詰め込みましたといった感じです。好きなものだけ取りよそったバイキング皿みたいでとても有り難かったです。そして、重要なところは敢えて描写せず読み手の想像に任せているようなところも好きです。描いてほしい、見たいという気持ちもありますがそれを描いてしまうと無粋だということを理解して描かれているような作者さんのバランス感覚と器用さを感じます。それもあり、ストーリーはオムニバス形式で進み、時の流れも爆速です。そのおかげで色々な人生のステージでの「尊い」を摂取できます。
私事ですが、2巻が待てず先が気になり単話売りしているサイトで購入し読ませていただきましたが、期待を裏切らない面白さでした。ですが、次(9話)で最終話らしく残念な気持ちと変に間延びさせずに尊く面白いまま綺麗に終わろうとしている嬉しさで良い意味でのため息が出ます。作者さんの次回作があれば是非読ませていただきます💗
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