まだ1巻しか出ておらず、レビュー数も少ないこの漫画を現時点で知ることが出来たのが非常に嬉しく思います。それくらい好きです。
舞台設定が19世紀のパリであること、実在の人物に基づいたキャラクターがメインに据えられていることなどは少女漫画では少し珍しい要素かもしれません。
ですが、内容そのものは比較的王道だと思います。所謂「夢」だとか、「好きなもの」、「自分の目指すところ」に一生懸命な主人公たちの成長譚といった感じです。
歴史モノというと壮大になりがちな分、話も重めになってしまいがちですが、これは作中登場人物を現代の高校生とかに置き換えてみてもあまり違和感がないタイプの青春モノです。しかし、では19世紀のパリという世界観が生きていないのかというとそうでもありません。それがこの漫画を他にはない、王道ながら新鮮な魅力を持つ、読んでいてどこか気持ちのいいものにしてくれていると思います。最近読んだ少女漫画ではトップクラスにお気に入りです。