実際の出来事をテーマにするなら、あの震災の場面にもっとページを割いても良かったのでは? と思う。
リアルタイムで津波に飲み込まれる街や人々を見てきた身としては、あの悲惨さを描き切らなければ その後の人々の空虚な心を描いても共感が薄いと感じた。
原作者はドキュメンタリー作家の様だが、この漫画でよくgoを出したものだと思う。
登場する風俗嬢の心理描写も浅過ぎて、当事者が見てもきっと納得いかないだろう。
原作にこだわらず漫画家にも鎮魂の気持ちが無ければこの手の漫画は描くべきでは無いし描ききれるものでも無いと思う。