お互いが伴侶を亡くし再婚を考えようと子供たちを介して考え始めるのだけれど、もうひと山欲しかった印象です。マットの娘とローラの息子が仲良しであることから外堀を埋めるような展開に結構なリアルを感じました。けれど、肝心のマットとローラお互いの心中が見えてきません。ただ、マットはローラに気持ちがあるのは分かります。デートに誘うのに指折り数えて1年なんて可愛らしいだけでなく、大人としての誠意をも感じさせてくれます。けれど、ローラのほうはどうでしょうか。HQなのだからシングルマザーの世間からの風当たりの強さに対する彼女の心中が描かれていれば、マットのキスに平手打ちをお見舞いした心情に共感できたのではないでしょうか。明らかに子供主導の物語すぎて、本人同士のどういうところにホレていくのか、目を離せないでいるのかを描写してくれないとロマンスに欠けます。