ネタバレ・感想あり好きが言えないふたりのエチュード【電子書籍特装版】のレビュー

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絶妙に変わっていく関係がとてもよかった
ネタバレ
2023年12月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 演劇ばかりで恋愛を知らないの受けと演劇は初めてのどこかネガティブな攻めの、恋を知るため&演劇の練習のための「恋人ごっこ」。攻めは自分の感情や考えをほとんど言わないため、ただ受けに付き合うようにも見えますが、そんな彼が頑張って一歩踏み出したところで「ごっこ」だった二人の関係が変わっていきます。
ごっこから意識、意識から両思いになる過程が早すぎでもなく、焦れったいこともなく本当ちょうどいい分配になってる気がします。

しかし受けの恋愛経験のなさと攻めのネガティブで両方なかなか察しが悪くて、好きって言っても両方それは「ごっこ」で「演劇」のつもりなんですよね。その「好き」に関する感情が毎回違うのも面白いなと思いました。自分の心を隠したり、何気ない言葉だったり、心を表したり、ヤキモチを感じたり、もう演技として聞けなくなったり。
最後にちゃんと両方ごっこじゃない好きを言えてよかったです。
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可愛い話
2024年3月31日
恋愛初心者って感じの2人が演劇を通じて恋に気付くという展開でもどかしい感じとかもっと踏み込んで欲しい空気感が少女漫画みたいで可愛かったです。
なんだか中途半端
ネタバレ
2024年1月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「恋人ごっこ」から始まった二人が本当に恋人になるまでのお話。恋愛未経験で演劇のことになると周りが見えなくなる受け、かなり自分の都合で攻めを振り回すし攻めの大切な告白を2度も途中で止めるので攻めがかわいそうになっちゃったな……攻めは攻めでネガティブでやりたいことを主張しない性格のため、かなり進展の遅い二人にじれじれしました。二人が仲を深める話に話数を費やしている割にはお互い見せ場不足だし、かといって心理描写が丁寧なわけでもない(見せ場がないのでまあ描写する心理がない)。更に実際の演劇場面があまりにも少ないので、攻めの成長が分かりづらい。演劇を話に絡めるならもっと大ゴマ使って魅せていった方が読者は引き込まれるのではないかなぁ、と思いました。最終話も描き下ろしも特装版マンガも全て半端な締め方に感じ、かなり不完全燃焼。特に特装版マンガは、初期設定やラフ入れるくらいなら二人の初えっちをもっと長くきちんと描いた方が良かったと思う。
あと個人的に攻めが“ゲイだと認めたくなくて女性と付き合ってきた”のは良いんですけど、好きではない人ともセッ…してきたっぽいことが、このお話で見てきた攻めの姿とあんまり繋がらなくてうーんだったな〜。やることはやってんだ……とか女でもたつのか?とか色々思ってしまい……(初期設定ではバイっぽかったけど、本編中の回想は女性しか出てきてないので)
折角受けが攻めのかつての恋人達にヤキモチを妬いて(ヤキモチ妬けるくらいになっててえらい!)「攻めが誰とも経験したことのない“初めて”が欲しい」と言ってるのに返事が「好きな人とセッ…するのは初めて」なのもなぁ……これ攻めが遊び人設定ならきゅんポイントかもなのですがそうではない(少なくとも読者から見ると)ので違和感がすごくて、良いこと言ったっぽく描写されてるのがまた……涙 でもここで男の人とは初めてです、がこずほぐすのも慣れてるっぽかったから男とも経験あるのかも。女とは清い交際だけで経験は男とだけとかかな〜分からん。判断材料が少なくてモヤモヤしちゃう。なんかほんと最後までこの性格で経験豊富な攻めが繋がらなくてつらかった。もっと攻めに関する描写があったらなぁ。
あと行為は挿入したところで即切りなので期待し過ぎに注意です。絵は好きなのですがエピソード、情報の出し方などが総じて描写が中途半端だったかなぁ。修正は白抜き。
絵は可愛くてキレイ
ネタバレ
2023年12月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 無料配信されてる別サイトで1話前半を見てから好きな感じだな〜と単行本になるのを待っていて、電子特装版ってことで嬉しく購入したのですが……ごめんなさい、トモヤさんみたいな性格というか性質の人がどうしても人間として無理なタイプで、2話目からもうついて行けませんでした。いや、演劇バカなのは分かるんです。好奇心も行動力も己の好きなことのみに脳のリソース全振りしてる人って、『自分はこうだから他人もそうに違いない』と思い込んで思いやりや配慮に欠けた言動や行動しがちで、トモヤさんがそのタイプなだけというのも分かるんです。が、お相手のアスカくんがとても素直で真面目で、人間関係でのトラウマもあってか自己肯定感と自信が低めでその分、人に対する思いやりが厚くてとても優しい子として描かれてるので、余計にそんなトモヤさんの自分本位に振り回されてるように見えてしまって。絵は終始丁寧で可愛くて、演劇のお話も面白かっただけに残念でした。と言っても、ただ私が性質的に合わなかっただけなので、素直で可愛らしい攻めと、そんな攻めを翻弄する己の知的好奇心全振りな受けがお好きな方にはハマるのかなと思います。しかし私と同じようなタイプが苦手な方はご自衛くださいませ。評価を下げてしまってすみません。
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作家名: kanco
ジャンル: BLマンガ