放浪の画家だった父親と旅をしながら育った自然児星野ひかりは、父親が亡くなり伯父のもとに身を寄せることになった。伯父は幼稚園を経営しており、緋色をはじめとした色の名前を付けられた四人の子どもたち(全員養子)と住んでいた。突然父親に本当に血のつながりがある人物が現れて、色々と思うところがあって、警戒を高める子どもたちだった。特にたった一人の養女だったすみれは、ひかりが変わっていると言って、なにかと嫌味を言ったり、嫌がらせをしたりする。ひかりの「ちち」はありのままの私を丸ごと受け入れてくれたから、(他人になんと言われても)何ともなかったの。という言葉が愛おしい。