子供を持つ方もこれからの方も、ぜひ読んだ方が良い作品です。教育業界で働く私は、こんな母親をたくさん見て来ました。しかし世間体が大切な彼女達、その存在はなかなか社会では表面化してきません。行動の根底にあるのは強烈なコンプレックスなのも、接していてひりひりと伝わってきます。
「空前の中学受験ブーム」などという言葉に踊らされ、本当に重要な「育み」を快速列車のごとくすっ飛ばしてはいないか?そんな問いかけをしたくなる現代ならではの問題作でした。
育児書によくある言葉を借りますが「育児はまず自分を育ててから」ですね。