せめてジャンルやタグにオメガバースって載せないとだめだろ。「子育て、ファミリー」「ちょっとしたすれ違い」じゃないんだよ。広告から飛んできた人は最後の説明だけでは世界觀は理解できないよ。天涯孤独で性被害にあった女性が子供を産み、理性を抑えられない傲慢な加害者に見つかり執着され、子供を奪われそうになり結婚を強要させられる、いつも女性は搾取される、そんななのにイケメンエリートだから恋愛に進展するのか?そんなわけない!漫画でも普通野男性ならそんなこと許されない!イケメンだから何でも許されるのか!とリアル世界に引き寄せて、嫌悪する…。こんな感想出てくるだけで失敗なのだと思う…。そもそもαだからイケメンだし、優秀だし、社会的地位もあるんだよ…。女だから弱いのではなく、Ωだからなんだよ!男だってΩは性被害の恐怖は常にあるし妊娠出産できるんだよ。男とか女の優劣ではない。男女の支配構造ではないんだから。BLやTLでオメガバースを理解している人は、若いΩが抑制剤もなく外に出て自分の身を危険に晒し無自覚にαのヒートを誘発している、Ωだけでなくαもそれぞれの理性に抗えない本能や辛さ苦悩があり、それによって構築された歪み、番の重さが感じられず、 創作上のオメガバース世界を蔑ろにされているように思うかも。独特のオメガバース世界を作中で読者に解らせない、コメディタッチにもせず、シリアスにするにはその意識や力量がないのはちょっとした罪かもよ…。BLでキャラの、両親からくる遺恨や愛情の渇望や捻じれの根源が、母親がΩで父親がαで母親は幽閉されてたり心を壊してたりと当事者としてあまり描かれないのは創作上のファンタジーで在るがゆえの配慮なのか、それに踏み込むのには余程の技量が必要なのかも、と思った。そういう作品もあるけど、これではない。リアルと虚構、男女、男女以外の性、階級社会、差別。漫画という物語として扱うには絵も含めて読者を楽しませたり納得させる物が必要なのだと改めて思ってしまった。