このレビューはネタバレを含みます▼
3巻まで読了しています。
なんとなくこの本を読んで夏目漱石のこころを思い出しました。私が寧々ちゃん、先生がうららちゃんのように思えたのです。
一方的に寧々ちゃんがうららちゃんに思慕の念を抱いてグイグイ押していく様や、何処か一歩引いた対応のうららちゃん。なのに寧々ちゃんの誕生日プレゼントを買うためにパパ活をしてしまうのです。
それを聞いた寧々ちゃんはうららちゃんに「汚い」と言ってしまます。一番言ってはいけない言葉でした。
自分が汚されていくと感じる寧々ちゃんは、自分を粗末に扱ってしまいますが村瀬くんに救われます。そしてうららちゃんも自分自身を粗末に扱っていることに気がつき二人は和解します。
次巻以降、セクハラ親父に対して寧々ちゃんのお母さんがどう出るのかが気になりますが、もしかするとこのクソ親父も彼なりのコミュニケーションを娘ととっているつもりだったにでは? と思える描写がありどんな話になるのか。
読むと自分の若い頃の感情とかを思い出してなかなか読み辛いのですが、読めば引き込まれる作品です。