続編が出ているとは聞いていたけれど、続きを待つのがストレスになりやすいのである程度巻数出てからにしようかと思い、巻数確認ついでにレビューを見ていたらBLだなんだのレビューを見ました。はてさて一体どんなものか?と読んでみましたがこれを一括りにBLと捉えるのはなぁといった形でしたね。個人的にはBLとは思いませんでした。なんてったってBLはボーイズラブというジャンルですからね、様々な要素のものが出続けてはいますがボーダーはあります。この作品は違いますね。
義務教育の時分から家庭環境の複雑さなどに身に覚えがある人が想像する「こんな友達/相棒が欲しかった」を上手く表現されていると言えるかなと。ひとつの相互理解のお話に上手く仕上げられてると思います。
そもそも主人公となる子は菫ちゃんを恋愛感情として好きな訳ですし、もう1人のちはや、千隼くんも彼に恋愛感情を持っていると決まった訳でもないのに前提からBLと決めつけるのは些か早計では?とも感じました。千早と大江さんの相互理解と同じ。男同士だからといってホモソノリの延長かのようにBLと一言で片付け偏見を持った目で評価するのは勿体ないと思います。女同士だったら友情だといわれるような描写しか記憶にありません。これから読む人にはぜひとも自分の感じ方を大切にしてもらいたいです。
男同士でも女同士でも相手を思いやる愛はある。世界には色んな人が色んな思考を持って生きている。その事を改めて自覚できる側面もあるので大人気作品の続編として失敗だとは考えられませんでした。
待つストレスと共に続刊を楽しみに待ちます。笑