落語家・三遊亭海彦はどのような活躍をみせてくれるのでしょうか。また、お笑いの世界のお笑い以外の模様も、垣間見ることができるのでしょうか。お笑いといえば、近ごろのものは、相手の頭を叩いたり、自分が叩かれたりの、自虐・他虐の多発です。その時は笑えても、後味という点ではどうでしょうか。言葉による、腹の底から来る笑いには、思い出し笑いという、いい後味があります。常識と非常識の狭間にあるものを想定して、言葉とし、滑稽さを生み出させる笑いを求めても、現今では、年齢差による常識の範囲がハッキリと違っています。たとえば食べ物についても、昔はもったいないが常識であったが、今は賞味期限が過ぎれば捨てる物、となっているのです。お笑いの中味が年齢層によって違ってくるのも当然なのでしょう。また、高齢者の笑いにも男女での違いがあります。男は密かに笑い、女は高らかに笑います。女の、笑いを捕らえるアンテナが鋭いのでしょう。笑いは寿命にも影響してくるのでしょうか。