ネタバレ・感想あり合格にとらわれた私 母親たちの中学受験のレビュー

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母親のお受験
ネタバレ
2024年10月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 子どもに中学受験させた母親にとって、なんとも胸が痛いような、突かれるような、塞ぐような、そんな気持ちにさせられる内容でした。
自身は、周りに知り合いがいなかったこともあり(大手塾に通わなかった為)、この話に出てくるような、母親同士のひりつくような関係性は一切なかったんですが。それでも、もし主人公と同じ立場であれば、彼女のようにはならない!と断言できるほどの自信はありません。
何の為、誰の為の受験なのか、改めて問われる内容です。最初はそのつもりはなくとも、いつしか子どもが自分のコンプレックスを埋める対象になってしまうのでしょう。そんな心理を三家族それぞれでよく表現していたと思います。最後まで純粋のように見えた母でさえも、やはり、勝った負けた、下か上か、から離れられないんですね。
同じく角川のシリーズで、もう一つ中受をテーマにしたコミックスがありますが。
あちらより、最後まで子ども達が直接的に壊れることがないことに救いがあって良かった!大人達を尻目に、むしろ逞しく成長した!
(もちろんあちらはあちらで救いがないわけではないけれど…でもね)
かつて吉J女子を受験した私から見て
2024年9月9日
かつて私も中学受験生でした。そして、奇しくも志望校は本作品の吉J女子のモデルとなった、吉祥女子です。
私は本作のまりんちゃんと同じく最初は成績が悪かったのですが、塾との相性が良かったのか、どんどん成績が上がっていき、無事合格しました。
…と、基本的に中学受験は私にとって成功体験であるのですが、本作を読んで蓋をしていた嫌な記憶が蘇りました。

成績が上がるにつれて友達がよそよそしくなっていったこと、他意なくクラスが上がったことを告げてから友達の母親に無視されるようになったこと。そして、合格後にそれまで気弱で周りから下に見られていた母が自信たっぷりな態度を取るようになったこと。

あまりに作品がリアル過ぎていっきに思い出しました。これを書いてる今も胃が痛いです…。

ただ、作品としては面白いですし、これから子供の中学受験を控えている保護者は自戒の意味を込めて読んだ方がいいと思います…。
最後のページの衝撃
2024年5月25日
Xで拝見してそのまま続きが気になり購入させてもらいました。中学受験の子を持つお母さんたちって大変なんだなあと思いました。ただ最後のページが本当に色んな意味で鳥肌がたちます。
ぜひ読んで欲しいです。
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作家名: とーやあきこ
ジャンル: 女性マンガ エッセイ
出版社: KADOKAWA