ネタバレ・感想あり逃げるAのレビュー

(5.0) 2件
(5)
2件
(4)
0件
(3)
0件
(2)
0件
(1)
0件
新年一発目で買いました!
2025年1月1日
リアル。
だけど終わり方が好きです。
とても良い作品。
こんな男、掃いて捨てるほどいる。
ひっかかる女も私を含めていっぱいいる。
失敗しながら、学びながら、傷つきながら
賢く強くなっていく女たちのお話だと思います。
多方面責めされるA
ネタバレ
2024年7月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ Aという浮気男=クズ男(中年)を、妻、○フレ、パパ活相手、同僚、娘、初めての彼女、等からみた話と女性たちの自立にまつわるような話。
女性たちが多方面から見た物語が繋がっていくのが面白い。どの立場に共感するかによっても面白く読めるし、「オトナもイチから性教育」という本の編集者であるあやか(Aの○フレ)も含めて女性の自立や愛の形の多様性がちょうどいい分量で描かれていたりしてただの愛憎劇でなく深い。
そんな女の敵Aもいよいよ離婚され、娘には疎まわれ、ザマァの読者スッキリタイムが来るかと思いきやそうでもない。Aはその原因から逃げて逃げて遠く遠いところまで来てしまったようですから。冒頭○フレ編集者あやかの出版記念イベントに訪れ、件の本をプレゼントされ。救いとしては最後に登場する高校時代の彼女がひっそり産んだ娘との対峙において「自分より下だと思っている女たちは自分を持ち上げてくれるはず、だと思っているんでしょう。」的なことを言われて彼にとっての「オトナもイチから性教育」はようやく始まった感じでしょうか。トホホなおっさんの話ですわ。いや面白かったけど。
レビューをシェアしよう!
作家名: 坂井恵理
出版社: 文藝春秋
雑誌: Seasons