完結になっていないが、この1冊で完結している感じ。この先は同棲編な感じで続くと思われるので、それによって評価が変わる可能性ありますね。
絵はしっかりしていて見やすく上手いです。ストーリーはこれといって最高潮に盛り上がる所はありませんが、平均的に平和に読めました。大和のいきなりの告白も、これまでの付き合いの中で拒絶はされないという確信めいたものがあったのかな?と思えば不自然ではないです。でも全体的に自然と不自然のボーダーを漂っている感じを受けるかな。
蓮の生活はどうやって賄われていたの?家庭崩壊した時はまだ義務教育だったのに親戚とかの助けなかったの?父さんどこでその人と知り合った?つか仕事してたん?と、蓮の生活に関して謎だらけ。このバックグラウンドが明確になっていたら蓮のキャラに深みが出たと思うんだよなぁ。お墓参りのシーンもあればね。対して大和に関してですが、こちらは無難なキャラでした。蓮のキャラによって活かされる位置と思えるので、もっと輝けただろうにと勿体ない気持ちです。ですが、悪くはないし何より読みやすいのはとても評価したいです。何だかんだと立ち回ってくれた先輩はその後どうなったのでしょう…最後の門出に登場するかと思っていたのに不発は残念でした。
他に1作品、短編が収録されてますが、こちらはちょっと短編とはいえ唐突過ぎる上に不明瞭な内容で正直「なんだったんだ?」でした。キャラビジュアルが良かったし広げられそうな内容なので改めて短編でなく描いてほしいです。