いわゆる冤罪をかけられた令嬢が僻地へ追放されるお約束どおりのテンプレート作品であり、物語の進み方はとてもセオリー通りで安心して読めると言えば安心して読める。
でもそれ以上でも以下でもない?
設定的には面白いのですが、アンソロジーのうちのイチ短編に過ぎないためかページ数の限界か起承転結が急ぎ足で特に結があまりにあっさりしすぎている気がしていて勿体ないです。
アンソロジーの趣旨としては悪役令嬢(冤罪含む)がヒロインを見返して幸せになるという、いわゆる「ザマア」する作品を集めているのでしょうけど、余りにもその「ザマア」展開があっさりしすぎているせいでパンチ力に欠けます。
キャラデザも良いし設定もそこそこ面白いのに勿体ない…
もっと冤罪をかけてきた側が「ギャフン(表現が古いですがw)」というくらいの展開を期待している人には薄味かもしれません。