二巻まで読了。
内容は最近よく見る「ゲーム世界の敵中ボスに転生、自分を鍛えてストーリーを改変していく」という話。
正直そこだけ見れば目新しさはないが、自分を鍛え強くなった一方、チームのメンバーも本来ならボスになるはずだった人物を救うという設定がなかなか面白い。本来のゲームストーリーのシナリオライターは陰険ドSっぽいが、ある意味でそのライターの悪意を主人公が突き崩していく様が爽快でもある。
漫画としてみると絵は可愛いし演出はとてもうまい。さすがベテラン漫画家というところで背景にも手を抜かずバトルも迫力十分。2巻138ページあたりから145ページあたりまでの絵と字の文を交えた見せ方(あるいは魅せ方)は素直に「格好いい」と思えた。ややキャラデザインに癖があるが大多数の人には満足がいくレベルではないだろうか。
本編と無関係のところでは時々意味もなくお色気が入るが、許容範囲だろうと思う。
よくある設定を上手に見せている作品として、二巻段階では★5。続刊も購入予定だが、陳腐なハーレム物にならないことを期待する。