倫理観を平然と踏み越えていく主人公像は、読者の価値観を大きく揺さぶるほどに、強烈な拒否反応と熱烈支持派の真っ二つに分かれるであろう作風
成人向けの空気を帯びた場面が差し込まれ、家族向けには勧めづらい一方、その“ひとでなし”をどう料理して物語へ転がしていくのかという妙な期待感が、読み進めるほど強まっていく
物語運びはギャグ調の軽さと突発的な展開が同居しており、その振れ幅を“粗さ”と見るか“勢い”と見るかで評価が分かれる印象です
作画や構成に商業作としての成熟度を求める層からは厳しい見方もありそうな一方で、逆にその荒削りさを“インディーズ発らしい勢い”として楽しめる可能性も‥
主人公の無責任さや倫理的にグレーな行動が、笑いの装置として成立していると受け取る読者には刺さりやすく、下ネタを許容するかどうかが大きな分岐点
読者側の感性に大きく依存するが、尖った作品を求めている層には確かな吸引力を持つ一作