私も福本漫画の中で1番掴まれた作品だった。
今になって読み直してみたら、最初のストーリーの設定に時代を感じさせたが、それでもすぐに掴まれた。
悪党の話ではあるが生き様も描いており、そこが私にとってぐぅときた。
もう流石に悪党に憧れる年齢では無く、地道に真っ当に生きようと思ってるにも関わらずいまだに魅力的に思わせる表現力。
未完ともいってよく、他の福本作品に比べると暗い話でキレイでもない。
尻窄みみたいに終わるが、それを踏まえてもそこまでの話や名言が1番好きだ。
続きを描いたとしても読みたいようなそうでもないような。
皆が望むような大団円や盛り上がりでは無いところも、この作品らしいのかもしれない。
裏で生きる者、陽の目を見ない者。
知らないところで誰かがのし上がり誰かが退場してるかもしれない。