ネタバレ・感想ありスキエンティアのレビュー

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人生を見つめるSF 。 タイトルは科学の女神
2023年6月11日
科学の女神スキエンティア(scienceの語源scientiaから?)が、人々を見つめている。ただ、見つめている。
未来社会っぽいタワーの威容が各話を見下ろすも、ストーリーの舞台は現代の社会と感覚的に隔たりが無い。むしろ我々の日々の中でのどこかで誰かの送る日々の描写であり、そこに科学の助けを利用するエピソードが来る。大人のドラえもん的な。
味わい深かった。登場人物の立場なら望むかも、或いは、聞きつけたらホイと乗ってしまうかも、という、実行可能性スレスレの絶妙な設定がなされている。だから、身近な感じもするかと思えば、傍らに展開しているこの世界のまさに誰かの現実かもという気もしてしまう。非現実と判っていてもやるせなさや不思議な体験感覚がある。
各話のキャラの絵はみな似てる。感情豊かとはいえず、どちらかと言えば仏頂面に見える。美形は居ない。ところがそれは却ってどれも別人の話とは感じさせず、普遍的な顔と思わせる。そこが、物語のSF設定が突拍子も無いとの冷めた距離感を読み手に持たせないことに繋がってると見える。
とにかく寓話的であり、しかし同時に説教臭さは無く、ストーリーの性質が救済や夢の実現とシビアな交換関係にあることとのバランスが呈示される。その面白いポジショニング、ドラマに含みが与えられる。最近知った藤子•F•不二雄先生の超短編SFの作品群を思わせる。
シーモア(島)で、3人(内1人は被紹介だから実質2人)のお勧めがあり購入に踏み切ったもの。

私は、特に第三話に滂沱の涙。自分も親だからか辛かった。普通は無い道だが此処にはある。その先を見据える作者の視点は温かかった。
面白かったです。
2022年6月6日
1話1話全部面白くて後味の良い気持ちになりました。こんな感じの短編集?は購入して良かったと思いますしまた同じシリーズが出たら読みたいと思います。
心揺さぶられました。
2021年2月19日
毎日の生活していく事や働く事が、きっと誰かに、何かに役に立っている。そんな事を考えてまた頑張ろうという気持ちになりました。
素晴らしすぎる
2018年10月7日
短編の作品なのに1話ごとに新しい感動を得られる作品だと思います!素晴らしすぎて鳥肌立ちました。絵は苦手ですけどストーリーが素晴らしすぎる。何度も何度も読み返したいと思います。
買って良かったです
2018年2月16日
読み切りを探していて偶然見つけたものですが
久々の大ヒットでした!
短編の詰め合わせですが、どれも少し捻りがきいていて全て面白い作品でした!
日々に行き詰まったときに
2015年1月21日
前にこの作家さんの作品を読んだときに「なんかえぐってくるな~」と思って、しばらく読んでいませんでした。

いまちょうど自分自身がいろいろ考える時期であり、ゆっくりしながら、またこの作家さんの作品に検索で辿り着いてしまいました(笑)

なかなかにえぐってきますよ(^^)

この先の人生に悩み中の方・生きてても良いことねーよな・みんないーよな幸せそうでよー・なんなら死んじゃいたい

とか考えている方に特にオススメします。
ちなみに私は転職とその後について悩んでました(まさに上記の1番目)。
戸田せいじさん
2014年12月17日
大好きな作家さんです。
戸田せいじさんの本は全て購入してしまいます。
キュッと胸がしめつけられたり、自分に思い当たったりと読んだあと胸がほわんと温かくなります!
沁みた。
2017年6月15日
読み進めていくとじわーっと話の中に希望が見えて終わる感じの話でした。購入した分のあたい価はちゃんとありました。良い話だと思う。また頑張って生きようって感じました。
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