せっかくやりたかった放送委員会に入った小学4年生の主人公 なるみが、上級生でもあり クラスでも問題のある6年生のゲンシに性的な被害を受けてしまうという流れのストーリー。結局は男性の先生って…「何が どうして悪い事なのか」話をしない。謝れば それで終わり、って思っていることこそ、主人公の親や学校の先生達の甘く 浅慮な考えだと思います。被害を実際に受けた本人を無視した親と学校側の対応に、物凄くリアルさを感じました。こういう男の子、実際必ずいるんですよね…。スカートめくりは勿論、性的な言葉を女子に言わせたり、エスカレートしたらゲンシみたいに触ったり…。まず、クラスであれだけ男子にも嫌がらせをし、女子全員に避けられるような子に、なんで男性教師が担当にならなかったのか…。先生も大変だな、って思いは勿論ありますが、しっかり言うべき事、教えなければいけないことは言ってほしいな、っていうのはあります。ゲンシの家族や育った家庭環境に問題があり、最悪なのはどうしようもないこととして、ただ謝らせるんじゃなく「この子にどれだけ酷いことをして、どれだけこわい思いをさせたのか、」わかるまで話さないと、こんな子は、またやります。本当に、どうしたらいいのでしょうね…こういう子は…。周りからああだこうだ言うのは簡単ですが、実際こういう子は本当に人の話を聞かないし、聞く耳を持たないので、全ては家庭の問題からなのに 学校側は全てに配慮しなければならなくて、手が回らない…。現実をリアルに描いていて 色々考えさせられました。