1990年代後半、「終わりなき日常を生きろ」と大真面目に主張されていた時代に放送された深夜アニメの漫画版、と私は認知いています。
しかしこの漫画版、主人公美夕がアニメ版と大分違います。吸血姫の女の子だからというテンプレに則って自分好みの美少年を漁ったりしています。むぎー、アニメみたいにちゃんと監視者としての使命を全うして神魔狩りに精を出してください。あの炎を操る妖怪ハンターとしてカッコよかった美夕はどこに行っちゃったの?
上は前振りですよ?
この漫画版、明らかに深夜アニメ版と違うのに「同じ方向性の面白さ」があります。怖いですねー。主人公の性格がアニメと漫画で受けてに合わせて調節されているのに同じ方向性で面白いって何ですか?作者の実力としか言いようがないですねー。凄いですねー。しかも多数の人間の共同作業で制作されるアニメより、この漫画版の方が作者の実力が希釈されてない原液垂れ流しできます。油断すると精神を持っていかれますよ?
1990年代の「バブル崩壊はあっても貧困で飢え死にはしない」という世の中の雰囲気と、「終わりなき日常を生きろ」の精神からか作中のキャラクターはみんな「何故生きる?」「どう生きる?」「血を吸われる方がマシでは?」悩みます。その悩みや、悩みから逃れ享楽に耽りたいという気持ちを闇に蠢く妖に突かれてしまう人間の業を描いた素晴らしい作品です。私の能力が低くてこれ以上具体的に説明出来ません。申し訳ありません。
頑張って説明しようとしても何のどこがどう素晴らしいのか分からないのですが「そんな無粋で野暮なことしなくていい、この素晴らしい出来に身を委ねなさい」作者が実力で殴ってこっちの首を縦に振らせられるレベルです。興味ある人は、「終わりなき日常を生きろ」の時代の作品だってことだけ踏まえてくれれば十分です!読みましょう!!