ネタバレ・感想あり家族を忘れた父親との23年間のレビュー

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おこること
2025年4月2日
とてもとても辛いお話でした。これは本当に起きたことなんだなと…。
そして、どの家庭でも起きうることなんだと。自分が自分であるのって、不思議だなとも思いました。
自分だったら、と考えずにはいられません。が、自分だったら、の答えはでませんね。
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とにかくお母様が素晴らしい
ネタバレ
2025年11月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ お母様が、夫(作者のお父さん)の愚痴を言うことも、何もしない娘に毒づく事もなく、ひたすら辛い介護の日々を夫と向き合いながら懸命に過ごしていたと思うと切なくなります。
娘が学生時代はさらに娘の世話まで。一方の娘(作者)は、そんな母を慮る事も、介護を手伝う事も、母に気分転換させる事もなく(描かれていない部分で何かあったのかもしれないけど)、終電で帰り、ご飯を作ってくれている母にたいしたことではない学生生活の愚痴を吐く。
中高生のうちは仕方ないと思いますが、大学生になっても社会人になっても向き合わないスタンス。
そして、後悔の念は吐き出す。「何もしていないようでも、こんなに色々考えて後悔の日々なんですよ!」という自衛漫画にしか見えない内容でした。
私はキャパの狭い人間なので、自分がお母様の立場だったら発狂してしまうと思ってしまった。
私だって娘達に介護を担わせたいなんてこれっぽっちも思わないけど、やはり母といえど人間なので、外の楽しい事ばかりに目を向けず、少しはこちらにも関心を向けてほしいと思ってしまう。
お父様と向き合ってこなかったことは後悔されているようですが、お母様とも向き合っていないことも自覚しているのかな。お母様が、辛いことを隠して笑顔で娘達に何も背負わせることなく全ての決断と介護を一人で担っている。(妹さんはもしかしたら何かしてあげていたのかもしれませんが)
どうか、お母様がのびのびと自由に残りの人生過ごせますように。
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作家名: 吉田いらこ
ジャンル: 女性マンガ
出版社: KADOKAWA