このレビューはネタバレを含みます▼
似た様な作品を何処かで読んだな、というか。割とあるある設定らしい。神託に告げられて皇太子妃となったエルシア。その決定は初代聖女と同じピンク髪だというもの。なので、次にまたピンク髪が見つかったから神託は変化したのだと、可哀想にエルシアは婚約を破棄され、王宮を追い出される事になる。正に「捨てられた皇妃」!!皇太子殿下とは18年間の信頼と愛情が培われていた筈なのに。アッサリと「婚約破棄だ!」と突き放されたものの「そんなに出て行きたいのか?!」と、難詰したり。彼の情緒不安定さも甚だしく。さっぱりわけが分からない。新たに神託が告げられた後釜女ツインテールのルルテラも鬱陶しい。何でこんな性悪に神託が告げられたのかもそもそも謎なんだが、どうやら神殿の法皇は、エルシアを手に入れたい様子。ところが、エルシアとルルテラはしょーもない噂の応酬をし合うというキャットファイトに興じるばかり。というところで1巻は終わり。さっぱり。婚約破棄の対価は一体誰が支払うのか。その対価は一体何なのか。表紙のエルシアは本当に美しいし、フルカラーの画面も美しいんだけど、物語がやや平坦な気がしています。