ドラマや映画に出ている役者に憧れる人は大勢いるのに、高校生が演劇を本気で熱くやるのは小馬鹿にされる。
多くの人は本気になれる何かはなかなか見つからないし、憧れても失敗が怖いし勇気がいる。だから小馬鹿にして自分を守る。
こんな熱いクラスメイトがいたら当てられ、影響されるだろう。
そして実際に演劇に携わると、面白さが分からず自分には感性がないと思ってしまう気持ちがよく分かる。深夜にやっているフランスやスウェーデンの映画の意味や良さがさっぱり分からない感じだ。
最初のボクシングの劇のように完全にピンスポットに伝えたい相手にしか伝わらないものと、気仙沼の多くの人に伝わる題材の違いであって、感性の問題ではないようで安心する。
熱い人は眩しく、その生き方を見たい。だから役者が憧れられるのだろう。