緑色の下の続き?というかなんというか
前作の「再生と赦し」のテーマに続き、今回は夢と現実の境界がテーマ。
主人公の遥は、まだ心の奥に残る後悔や迷いと向き合う。
そして幼なじみの宗吾も、静かにその想いを受け止める。
タテヨミならではの縦スクロール演出が映える。
夢の中の柔らかい光と、現実のざらっとした空気感の差が美しく描かれ、 読む側までふわっと心地よく揺らされる。
BL要素は穏やかだけど、触れたいのに触れられない距離感が再びドキドキを誘う。
特に夢のシーンでの手のすれ違いは、前作よりも儚さが増していて、 思わず息を止めたくなる瞬間が何度もある。
そしてラスト。
夢の中でしか届かない想いと、現実で交わす小さな触れ合い。
そのギャップが、読後の余韻をより深く残してくれる。
よかった〜