りんたろうさんのことは知らなかったのですが、「キャプテン・ハーロック」のアニメは私が子供時代に触れたアニメの一つ、そのハーロックの製作者にバンド・デシネでお会いしたような感覚です。
自伝を二次元で視覚的に読みながら、一方で映像を頭の中で描いている、時代背景も含めどこか古い映像を観ているような感覚に襲われながら、じっくり章ごとに読みました。一気に読み進んだのではなく、本当に休み休み。その点が小説や自伝の本とは違うところ。アートに注ぎ込まれた絵と余白は大きく、疲れながらも、深い味わいを楽しみました。そしてまた、これは家族の物語でもありました。素晴らしい。