アカペラを通して成長していく高校生達の物語がとても爽やかに描かれている作品です。
「他人に理解されず自分を出せないもどかしさ」や「周りに無理に合わせるしんどさ」など、誰しも心当たりのある心情が描かれており、コンプレックスをプラスに変えていくポジティブなキャラクターや言葉に溢れているので、どんな立場の人にも響く内容だと思います。
アカペラという馴染みのない題材ですが、読みやすい1話でした。しかし、ただのボーイミーツガールにとどまることなく、アカペラを通して人との深い関わりが描かれていきます。実際、2話で出てくる女子高生と主人公とのシーンは同じ「悩み」や「もどかしさ」を感じている女性同士の関係が描かれており、それが前向きな力へと昇華していく過程は涙が出ました。
人の声のみで演奏するアカペラだからこそ描ける物語は唯一無二の魅力だと思います。