物語としては、虐げられていた主人公が実は特別な存在で、スペシャルなヒーローに助けられて傍にいることになり…と、王道シンデレラストーリーそのものです。そのためあちこちでありがちと言うか…既視感を感じますが、設定にはオリジナリティがあり、楽しめます。
しかし、世界観の作り込み甘いと言うか…人気の、明治・大正時代がモデルになっているよくある和風ロマンスファンタジーだと思うのですが、言葉遣いや立ち姿、所作、髪型や服の着こなしなど、平成・令和的と言うか、現代的なところが多々あって、それがすごく物語の世界観の邪魔をしています。そのせいで、どっぷり物語の世界に浸ることができない。冷めてきてしまう。
没頭できない以上、今後の購入はないと思います。