そんなに切なくさせる物語かなー。保護者として悪目立ちしてるなら、格好から改めれば?本人が好きな格好なのではなく、舐められないような外見にしていて、それが浮いてるのだと自覚してるなら髪も染め直してピアスも外して本来のままでいいのに。おばさんから邪魔にされたわけでもなく遠慮から出ていき(「火垂るの〜」ではない)、弟を育てることの困難に直面し苦悩する。経済能力も生活能力すらないのなら当然でしょうに…。周囲のやりたいならやらせてあげようの気持ちの上で成り立ってる現状に甘えさせてもらってて、一人で焦って苛立って弟にあたって落ち込んでる。いい子が弟を頑張って育てるんだけど、なんかいろいろ考えも行動も足りなくて、全てが甘い。ヌルい。そんなに悲壮感だして、切なくさせたいのかなー。兄弟2人で頼る人もいないとかつらい過去や借金があるとか障害があるとかでもないのに。先生もゲイでホテルの前で男の人とトラブってるのに遭遇して仲良くなるのもこのお話には浮いてる感じがするんだよな〜。(落ち着いて周囲を見渡せれば崖っぷちというわけでもないのに)若者の本人のみが感じる生きていく閉塞感とか自分の無力感とか、それに性的指向も加えて、繊細な心や成長を表現しているのかな〜。でもふんわりとしたチグハグ感が作品を包んでるというか…。
あ〜、これコンテスト作品なのね。ゆるキュンさせるのが目的なのね…。それならこうなるか〜。「ゆる」「キュン」ね…。大賞か。