このレビューはネタバレを含みます▼
親とは決して偉いものじゃない。育ててやってる、産んでやった、金をかけてやった。だからなんだ。そもそもどうして自分は産まれてきた。親の勝手な選択だろう。親が子に感謝をし、愛情をかけることで本当の意味での感謝の気持ちを子は学ぶのではないか。親に感謝しろとか大事にしろとか言う前に自分はどうなんだ。例え親子であろうと人と人という関係性は人類共通。ヒトミさんが、こんな親父でも知らぬ間に自分を蝕んでまで捨てきれなかったのは親にとって子というのはどこまでも尊い存在である、またそれに気付けず生涯を終えた父は誰よりも気の毒で哀れだったなと感じました。ヒトミさんがこれから築いていく家族はきっと二の舞になることはないと信じています。