「肉を食べては駄目」「人前で能力を見せてはいけない」と生き延びるために教え込んだ和泉(受)の母親ですが、個体数が激減していて我が子が番を見つけることもできないかもしれないしまともに養育できない厳しい環境で子供を作って産んだのはちょっと理解できないです。
確かに産まないと絶滅してしまったのかもしれませんが、我が子が人と関われず「自分は人じゃない」と孤独に生きて経済的にも心もとない生き方をするなんて、そんなの産み捨てと何が違うんでしょう?
冬麻(攻)が仲間を恋しがってはるばる北海道から仲間を探してあての無い旅を続ける方が、狼として生まれたことに意味を与えられた「故郷の復興」という高いモチベーションをどうしてあげられなかったんでしょうか。
「生きていて欲しい」気持ちは分かりますが、冬麻と出会うまでの和泉のどんよりとした表情といつも演技した空虚な表情と食事制限のきつい食べる喜びもない人生を見ると、なんだかな…と思いました。